無職の分際で言いたい放題

自称セミリタイアの40代無職引きこもり独身男が言いたい放題

新国立競技場の建設費2520億円で得する人・損する人

新国立競技場は2520億円で承認されました。多くの人が途中で2520億円でも足りないと言い出すのではないかと思ってそうですね。既に開閉式屋根と1万5000人の仮設席は別計上されることがわかっています。

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キールアーチデザインが選択された理由

そもそもの要求仕様として、開閉式屋根があったことがこの問題の原因だと思います。槇文彦氏らの案は「開閉式屋根いらね」だから安くできるわけで、どうしても屋根が欲しいと思う人にはザハデザインが最適。いや元のデザインからは既に変わってますが。

なんで屋根が欲しいかというと、もちろんゲリラ豪雨でも安心して開催できることもありますが、コンサートなどスポーツ以外のイベントで稼働率を上げたいという狙いが当初からあったから。

ただ、開閉式屋根付きスタジアムでは豊田スタジアム大分銀行ドームが故障で苦しんでいたり、天然芝の育成問題が発生するので計画通りにすんなり行くとも思えません。

2520億円で建設して得する人

じゃぁこのまま建設して得する人って誰だろう?

推進した政治家

ゼネコンから献金もらえる算段になっている? 「ワシが作った」という自慢にはなるかな。

日本スポーツ振興センター(JSC)

国立競技場などの運営もやっている文科省の外郭団体(独立行政法人)。当然天下り先。運営する施設の規模がでかくなり、運営日数が増えることは組織の規模が大きくなるのでプラス。

建設するゼネコン

どうやら今回は価格を抑えられるため儲かりそうにはない。工事が難航したら赤字になる可能性もあると言われていて、ひょっとしたら損をする人になるかも。

2520億円で損する人

じゃぁ損する人はいるのかというと

日本国民・特に東京都民

税金が使われるので。東京はさらに税負担が増える可能性がでてきました。都内な周辺の建設業で働いてる人にはプラスかもしません。地方にはマイナス。地方の建設労働者不足が顕著になる可能性も。

また今後の追加設備や維持費が嵩み、さらなる税金投入が必要になるかもしれません。

五輪代表選手

JSCの強化費の一部(125億円?)が競技場建設費に回されることになっています。本来選手のために使われるお金が建設費に。「人からコンクリートへ」ということ。「人からキールアーチへ」の方がいいか。東京五輪でメダルが少なかった時にはきっとこの話が出るでしょう。

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いくらかかっても最高のものを作らなければダメなんだ

「(いくらかかっても)一番じゃなきゃダメ」みたいな耳障りのいい言葉がやはり出てきます。反論しにくいものですねぇ。

日本スポーツ振興センター(JSC)の設立の趣旨は「国民の健康増進」だそうです。素晴らしいことをやってる組織ですねぇ。

今後は「もう決まったこと」の一点張りで決まりですね。