五輪エンブレム問題は会見すれば火に油を注ぐ展開で終わりそうにありません。永井一正氏の会見で幕引きにしたかったんでしょうけどねぇ。
当然、「叩きすぎだ!」との意見が出てきますが、嘘を嘘で塗り固めるようなイイワケを続けてる限りは続くと思います。第三者調査でもして全てを明らかにしないと収まらないかもしれません。
何が問題だったか、考えられる要素を挙げてみる
人によって疑惑を向ける点、怒りを覚える点は違うと思います。私が思いつく問題点を挙げてみたいと思います。客観的なものと主観的なものが混じってます。
- エンブレム自体の「コレジャナイ」感
- ベルギー・リエージュ劇場から訴えられる
(問題のあるものは使いたくないというリスクを避けたい感覚) - 8/5の第1回釈明会見の佐野研二郎氏の不遜な表情
- 釈明会見で「パクったことはない」と明言
- オリジナリティも自分のスタイルもない佐野研二郎氏の過去の様々なデザイン
- コネ採用が疑われる人脈・業界への疑惑
- サントリー・オールフリートートバッグ盗用(疑惑)
- トートバッグ盗用認め8点取り下げ(ただし他のグレーなものは残る)
- 盗用は「トレース」「部下の仕事」というイイワケ
- 謝罪は会社のサイトに画像で出すのみ
- その後も続々出てくるパクリ疑惑
- 第2回釈明会見・原案公開、原案のさらに「コレジャナイ」感
- 原案に商標問題がありながら修正させてでも採用する謎
- 原案のパクリ疑惑
- エンブレム展開例使用画像の盗用
- さらに続々出てくる過去の画像盗用
手の写真くらい自分で写真とればいいだけなんですがね。個人ブログの写真だから元々手タレ使ってるわけでもないし。
どんだけ高い下駄履かせてんだよ!
コレジャナイ→そうなった理由はコネ?→コネ採用するにしてもパクリが酷すぎるデザイナーだぞ
というのが大きな流れではないかと思います。世の中にはコネ・不公正なものは少なからずあるものですが、その多くは「下駄を履かせる」程度のものであって、白を黒にするようなものではありません。
今回の佐野研二郎氏の場合は「どんだけ高い下駄履かせてんだよ!」と思っていたら本当にそうだったんじゃないかというとこまで来ました。
最後の手段は審査プロセス公開か
盗用された側には既に伝わっているので、もはや日本国内だけの問題でもありません。日本の信用失墜させ、今もそれは続いています。
最後に残された手段は審査プロセスの公開ではないかと思います。他の作品が佐野研二郎氏原案と比べてあまりにショボかったら皆納得するかもしれません。
もう一つの騒動を収める手段はコンペのやり直しですね。ただそれを決断できる人間は組織委員会の中にいなさそう。戦争を終わらせる決断ができない70年前の状況と似ているかもしれません。