無添くら寿司の「くらコーポレーション」がネット掲示板に書かれたことに怒って、書いた人物を訴えるためにインターネットプロバイダに情報開示を求めたら却下されるという裁判がありました。
中傷ではなく、事実に基づいた批評・批判
中傷とは、根拠のないことを言い、他人の名誉を傷つけること。
無添(無添加)の定義が会社にとって都合のいいものだという批判に過ぎないということですねぇ。定義によっては無添加と言えるのか、果糖ブドウ糖液糖がその一例として挙げられたわけで、真っ当な批評・批判という裁判での判断は正しいと思います。
「イカサマくさい」にカチンときちゃったんだろうなぁ…
しかし、どうしてこんな裁判まで起してしまったのか。ここまでやるんだぞ、と脅しになるくらいの事例を作りたかったのかもしれませんが、結果は逆効果。
むしろ「イカサマくさい」というニュースが流れて恐ろしい損失です。株価を下げても経営陣は責任取らないんでしょうけど。
返り討ち事例が増えるのか?
うつ病で退職した従業員に損害賠償を求めて裁判を起したら返り討ちに遭った事例がつい最近あったばかりです。
企業対個人の裁判では、優秀な弁護士が雇えることからも、時間がかかっても生活への影響がないことからも企業側が圧倒的に有利です。
だからこそ「法的手段に訴えるぞ!」という言葉は恫喝のように使えますし、実際に泣き寝入りになった事例もあるでしょう。
訴えた結果、返り討ちになることもあるぞ、ということがわかるのも良いこと。「裁判沙汰」がタブー視されることなく、民事トラブル解決の一つの手段として定着して、泣き寝入りが無くなる方がいいと思います。
もしも訴えられたら…
私もブログで言いたい放題書いてると、訴えられる可能性はゼロではありませんね。
その時は「訴状が届いてないのでコメントできない」とコメントできるので良しとしましょう。(訴状が届く前に訴えられたことを知る機会はありませんが)