佐野研二郎がデザインしたエンブレムの選考過程に疑惑があり、調査していた件で今日調査結果が発表されました。
永井氏はあらかじめシード8作品を教えていた
審査に関して、「誰の作品か伏せて審査した」と言ってたはずですが、先ず永井氏は全て知っていたということ。これがそもそも「不正」です。
そしてそれを一部の選考委員に教えていた。これももちろん「不正」です。
ただ、調査結果は、佐野氏の作品は最終審査まですべて得票が最多で、「出来レースとの批判は当たらない」と結論づけている。
という点に非常に違和感を感じます。なぜなら、暗黙の了解がされていたと考えられるからです。「誰に入れるべきかわかってるな」と最初にシード8作品を教えられた時点で感じ取るものでしょう? 空気読むのが得意な人達ばかりですよ? 一番の「身内」を選ぶのは間違いないことでしょう。
本当の「不正」は選考委員の選考
調査結果に、選考委員を選考した経緯が入っていないようです。選考委員の選考時点からこの不正が始まっているようなものでしょう。
当初の言い訳会見では「審査委員4人が佐野原案を選んだ」と言ってましたが、永井氏、電通の2人、長嶋りかこの4人で「不正」が簡単に成り立つのです。彼らを選んだ経緯を調査せずに何を調査してたのでしょうか?
こんなことしてたら、五輪でも不正すると思われますよ?
FIFA汚職事件のようにお金が動くところでは残念ながら不正はつきものです。今回もその一つですが、発覚した以上はきっちり根本から退治すべきです。不適切なことはあったが不正ではない、出来レースではないとか言ってると、本番の五輪でも不正が行われるのではないかと疑われるだけだと思います。
偉い人達は責任とりたくないから、丸く収めたいのでしょうけどね。