今に始まったことではないですが、国立大学の授業料が高いという話題がホットになっているようです。
40年で15倍と言っても、物価が違うので単純に15倍になっているわけではありません。ただ、私の大学時代は約30年までは、30年間で2倍。ここだけとるとそれほどでもありませんが、物価上昇はそれほどでもありませんでした。
で、国立大学の授業料っていくらが妥当なのよ?
外国では国立大学授業料が無料の国もあります。それゆえに妥当な額は難しい。
ここで「借金して大学に通って、社会人になって返すならいくらが妥当か?」で考えてみます。大学に通っている間の生活費はとりあえず置いておきます。あくまで授業料だけです。
そこから導かれたのが「年間授業料=大卒初任給」です。上場企業平均くらいでいいでしょう。
大学4年間通えば、授業料は初任給4ヶ月分。ボーナスは会社によって月数の差があるので、あくまで月給だけで考えれば年収の3分の1。
「年収の3分の1」でピンと来た方いるんじゃないでしょうか? そうです。借金の総量規制がこの「年収の3分の1」です。授業料を奨学金で借りて大学に通ったとして、卒業した時の借金が年収の3分の1なら返済は十分可能。
でも大学生活には色々かかる
大学生活では教材費、文房具、パソコンなどこれ以上にお金がかかります。年間授業料が大卒初任給レベルでもそれらを合わせればもっとかかりますし、その間の生活費もかかります。もっと安いにこしたことはないのですが、そうも言ってられない大学の事情もあります。
本当にお金のない学生には授業料免除・半額免除や貸与型奨学金、学生寮の提供などもする上での設定です。
今の年50万円を超えた授業料が高すぎなのは、総量規制の観点から見ても高すぎであることは間違いありません。